映画『シークレット・ミッション』について
おすすめ度★★★★
キム・スヒョン主演のスパイ映画です。
面白かった~。二回観ました。
パラサイトもそうでしたが、前半コミカルなシーンも多く、笑いながら見ていたのにいつの間にか緊迫した場面が入ってきて、最後めちゃくちゃ凄惨で悲しい終わり方。
住まわせてもらっていた雑貨やのおばあさんの家を出ていく辺りや、最後の雨の中の廃墟マンションの屋上でのシーンで韓国での生活を回想するシーンは泣かされました。
もう本当に号泣でした。そんなつもりで観たんじゃなかったのに、っていうくらい泣いちゃった。
緩急の付け方がすごい。
スパイの境遇を考えたら本当にやるせない気持ちになったし、北朝鮮という国家、同じ民族が二つに分かれることになってしまったこと、隣の国なのに自由に行き来できない国と接している韓国。
文化は似た部分もあるし、日本の隣の国ですが、韓国は韓国で日本人があまり考えていないような状況があるんだなぁとしみじみ思いました。
それから、この映画の見どころは、コミカルなシーンとそうでないシーンの両方を演じ分けるキム・スヒョンの演技力。
素晴らしいすぎる!キム・スヒョンの出演作でこれが一番好きかも。
最近のネットフリックスの『サイコでも大丈夫』もよかったし、『プロデューサー』も大好きなドラマですが、どの出演作でもキム・スヒョンでなく、その役が実在の人物のように見えるし、一つ一つの表情に心を揺さぶられます。
この映画で学べることは、韓国は北朝鮮との関係もありスパイも身近な存在なんだなってことや、家族や身近な人の普通の生活のありがたさです。
映画は娯楽として成立していますが、一歩下がっていろいろなことが考えられる映画だと思いました。
子どもを見なければ★6つくらいあげたいのですが、最後のシーンが凄惨すぎるので★4つで。